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ふゎふゎホヨモッテリ

いろんな物を作っテリ

099 External League On Non Aether world ch.5

創作意欲がちょっとずつ戻ってきました。いい傾向です。でもテラリアしてます。


5.正統派教会ロック

スピカとヒロム、そして死体の背後に立ったのは巨大な異形……ガグだった。
四臂の異形を持つ強力なゴブリンで、深いネフィアであれば目にすることも少なくない。しかし。
「ガグってこんなに大きかったかしらね……」
どんな深いネフィアのそれも、通常2m程度にしかならない。しかし、今目の前にいるそれは、どう少なく見積もっても5mを超える巨体を誇っていた。それが何か未知の言語のような唸りを発しながら、こちらを見つめている。
スピカは言いようのない恐怖に襲われる。見た目は似ているが、中身はおそらく別物。それも、自分たちの常識で想像するよりもっと悪いものであることは想像に難くない。

瞬間、間の抜けるようなクロスボウの発射音でスピカは我に返る。続いて魔法由来の破裂音。
「取り敢えず倒すしかあるまいよ」
ヒロムは片腕を銃架にした奇妙な構えでクロスボウを構えている。その内部機構の震えと唸りが、ほとんど反射的に二丁拳銃を構えさせた。
熟練の冒険者二人の一斉射撃。マズルフラッシュが悍ましい姿を照らし出すが、目を逸らさずこらえる。

しかし、巨大ガグは弾丸の嵐を受け、よろめきながらもこちらへと向かってくる。
背負った死体が落ちないよう腰を曲げながら、ヒロムが舌打ちする。下ろせばいいのに。
……こうなれば奥の手だ。
「ちょっと下がって!」「アッはい!」
マニ様に貰ったウィンチェスタープレミアム、神の銃からの炸裂弾乱れ撃ちが、ドガガガガガガガ、とド派手な音を立てガグの胴体に炸裂した。「うおっ」とヒロムの驚く声を聞きながら、濛々たる硝煙から飛びずさる。
フッ、と銃口を吹いて格好つけてみるが、硝煙にむせてしまった。

硝煙が晴れると、皮膚が裂けて筋繊維までぐちゃぐちゃになったガグが立ち尽くしていた。
「立ったまま死ぬとは、なんという漢よ……」
「何言ってるの。大きな音立ててごめんなさいね」
「いやそれより、死体がビクって動いた気が……」
「やめてよ」

その瞬間、ガグが再び歩き出した。「うお!!」「えっ!?」
再び総攻撃をかける。もう一度炸裂弾が使えば違うかもしれないが、あいにく今ので打ち止めだ。
肉を失ったガグは動きこそ緩慢だが、さっきまでより打たれ強くなった気がする。いくら撃っても歯牙にもかけず、確実に近づいてくる。そんな生物がいるなんて。

火力が明らかに足りない。反動に手が痺れ、鈍い痛みが肩まで上ってくる。
ガグが近い。足が後ずさるのを感じる。ひたすら引き金を握る。靴に薬莢が当たる。
ボルトと、銃弾と、魔力の矢が……魔力の矢?
「ウオオオオアアアアアアアアアアアアア!?!?!!!?!??!!?」
はっとして隣を見ると、ヒロムが絶叫していた。その背に負った死体が腕を伸ばし、魔力の矢を打ち出している。ヒロムは泣く程絶叫しながら射撃を続けている。器用だな。
「ていうか生きてるのかよ!自分で立て!」
そう言ってヒロムは死体と思われた彼女を下ろし、大鎌の間合いに踏み込む。
「よいしょオ!!」
本来の使い方を無視して突きこまれた大鎌の振動が、ガグを内部から炸裂させた。うえっ。



ひとこと:ヒロムの構えは両腕で反動を吸収することができる継戦能力の高い構えで、クロスボウを扱う冒険者の間で育まれたノウハウ云々、と言うのをスムーズに入れられませんでした
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