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ふゎふゎホヨモッテリ

いろんな物を作っテリ

092 External League On Non Aether world ch.2

書き溜め分だけでch.14まであるんですがそれは

2.スーツ姿の魔法使い

前を歩く冒険者の、後頭部についた顔をスーベニアは見ている。
肌は土気色で如何にも頼りなさげな細い体だが、見た目で判断できないのがティリスの冒険者だ。

『傷の虚しさ』メイローヴェ。「カオスシェイプ」と呼ばれる未知の種族の神官で、強力な「暗黒の矢」を得意とする冒険者だと、ジャーナルに載っていたのを思い出す。
その頭には顔がぐるりと4つ、時折周囲に気を配るように左右の顔が辺りを見回す。
正面の顔がどんな表情をしているか、ここからは見えない。

……悍ましい影の襲撃を退けた後、簡単な挨拶を交わして彼女らは即席のパーティを組んだ。
メイローヴェもまた、仲間とはぐれてこの森へ迷い込んだという。

「あんたどっかで見たことあるんだけど。誰だっけ」
突然後頭部の目が開き、こちらを見た。びびる。
「あたしいろんな町で演奏をやってるから、どこかで会ったのかもね」
「ンー……」
「これでどうかな」
耳としっぽを着けると、後頭部はなるほどといった表情に変わった。
……しかし小道具のない自分はそんなに無個性だろうか。ちょっとがっかりだ。

ふと、向かっている方向から人の声が聞こえて立ち止まる。たくさんの人が争っているような……嫌な予感がする。
「やっぱその耳ってそういう効果があるの?」
「ないよ!?……何の音だろうね」
「村でしょうね。小競り合いか何かかな、さっきのでかいのの音はしないから」
「うーん、取り敢えず村ってことは休憩できそうかな。騒ぎが収まったら」
「そうね、ついでに出口もあればいいけど」

頷いて歩き出したところで気づいたが、先ほどの口ぶりからすると、彼女は自分よりも先に音に気づいていたことになる。そう言えば正確にこっちに向かって歩いてきたし……。
教えてくれたっていいじゃない、と思ったが不満は言わないことにする。
ティリスの冒険者は十人十色で、この程度で目くじらを立てていてはやっていけないのだ。



ひとこと:完結すんのかこれ
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