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ふゎふゎホヨモッテリ

ゲーム制作・スーパーカブ改造等

049 発掘品

elonaPCSStxtが見つかったので掲載しておきます。書いたのいつだろう。
ヤマナカ視点で息子とハルキ。いつだかツイッターで言ってたやつです。
っていうかヤマナカ氏のページ番号、555なんだな……だからあんなに速いのか……

蝉時雨

ビリビリと響く蝉時雨を浴びて、初めて聞いた蝉の声を思い出す。

遺伝子合成機から生まれて幾年、思えば色々な事があった。何の因果か子供も授かり、妙な言動はあるもののすくすくと立派な冒険者に育っている。

さてその息子、シラサカであるが、数十メートル向こうで空中を高速乱回転しているところだ。蝉の声をかき消さんばかりの大声がキンキンと響く。

ミーンミンミン何なんだお前ジリジリジリウワアアアアアアミーンミンミンミンミンこの異教徒めバーカバーカジジジジジジンギャアアアアア。

息子を高速乱回転させているのは1人の冒険者だ。その辺のネフィアで出会って息子共々気に入られ、息子の成長をこういう形で見守ってくれている。すごく困る。

4本の腕に持った、それぞれ伝説級の武器が夏の陽射しを反射してキラキラと光る。相手を地につかせぬ勢いの連撃。彼女の暴威は圧倒的だが、見よ、我が子も20対1くらいの比率で攻撃を返している。えらいぞシラサカ。頑張れシラサカ。

しかし戦力差は一目瞭然だ。聞けば彼女は自分より長く冒険者をやっているらしい。ゼロ距離でシラサカの弾丸を避けてみせた……が、直後、もう一方の銃弾が額に直撃した。
「どーだ引っかかっただろ!ざまあみろ!!」
調子に乗って銃撃を続ける。危ないぞ。

あ、打ち上げられた。彼女の左腰からメリメリと巨大な銃がせり出す。レールガンだ。
「ギャーーーーーーーース!!!!!!」
息子が打ち上げ花火にされても動じないのが、イルヴァの父親だ。たぶん。

プスプスと煙を上げるシラサカを尻目に、彼女はこちらに近づいてくる。一仕事終えた顔をして、袖の下からポンポンとアイテムを出し始める。

「耐久力が上がってるな、属性耐性も整ってる……と思う」
最後に巨大な肉塊(うわ、タイタンの肉だ)を取り出した彼女は、「捧げ物」と書いた紙をアイテムの小山のてっぺんに置き、肉塊で重石をした。全てが基礎能力を上げるための食材やハーブ、ポーションだ。

「来年が楽しみだ」
「よ、喜んでいいのかな……それ」
「神の化身名乗ってるんだから、強い分には困らんだろう」

いや、そうじゃなくて息子が毎年ブチ転がされるのは親として複雑なんだけど……
「じゃあまた」
うわはやい。彼女は半ば飛ぶようにして、畦道を駆け抜けて行った。きっと僕の方が速いけど。

それと入れ替わりに、ぶつくさと文句を言いながらシラサカが立ち上がってくる。
彼が彼女の眼鏡にかなうのはいつだろうか。その日を思って、朗笑とも苦笑ともつかない笑いが漏れた。
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a film iP!2015年12月号(晋遊舎様)掲載
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